ダメ母だけどがんばりたい

ダメ人間からダメ母になった主(めひかり)が子育てをがんばりたい話

不倫野郎が大嫌いになった話②

飲み会後、お酒を飲まなかったおじさま(めひかりの上司の夫)の
車で送ってもらうことになった。


必然的に助手席に乗る。
下っ端が運転してもらう側ですみません、とか雑談をしていると

なんだか道がおかしい…?

地元民の抜け道か?と思っていたら、
人気のない文化ホールみたいな所の駐車場の隅に止まった。



おん?
なんやねん、とさすがに訝しがっていると、

ずいずいと距離を詰めてきて、
非常にまわりくどく「不倫のお誘い」を受けた。

気持ち悪いから詳細に思い出したくないのでサラッといくが、

「君も婚約してるでしょ。
俺にも家庭があるし。
だからさ、そういう面で対等っていうか、イーブンでしょ?
そういうのするのにさ、イーブンだと互いにいいでしょ?」


おじさまのこの言葉が忘れられない。
今思い返しても鳥肌が立つ。


対等なわけない。
これから結婚する、婚約者のいる20代前半の娘っ子が、
妻子持ちの、(言っちゃなんだが)くたびれたおっさんと不倫してなんの利があるというのか。


「ダブル不倫ならバラさないでしょ?」
「面倒なこと言ってこないでしょ?」
「お互い安心して不倫できるじゃん」
って、要はそういうこと。
惚れた男と結婚する予定のある20近く下の娘っ子が
「そうだね!」って乗ってくると思うの?


最も気持ち悪いのは、ついさっきの食事の場で
私の婚約者との話や、
おじさまと妻(私の上司)の話を
散々していたこと。

色々あるが円満で、こんな苦しい時期も乗り越えたとか、そんな話すら出ていた。


妻子との円満さを語った舌の根も乾かぬうちに、よその娘っ子を口説く。
どんな神経してるんだ、おぞましい。


いや、私が無警戒で
「いけそう」「チョロそう」に見られてたせいだろうな。
あー情けないわ。
それでも、車にさえ乗らなかったらこんな思いしなくて済んだのに。

なにより上司に申し訳ない思いでいっぱいで…



その場はなだめてすかしてとぼけて、
どうにかこうにかやり過ごし、
なんとか何事もなく家まで送ってもらえた。

30分くらい、必死に頑張って説得した。
ピシャッと断ったら、それはそれで危ないと思った。
生きた心地がしなかった。




その後、職場を辞める前に爆弾落としていくわけにはいかないので、
自分の胸の内に秘めて、数ヶ月後に予定通り退職した。



もちろん私も悪かった。
でも、未だにあのおじさまの思考回路は理解できない。したくもない。


この一件で、
「それなりに円満家庭なのに不倫したがる男の人」が大嫌い。
…うーん、仕事に子育てに頑張ってる妻を一方的に裏切る行為が許せない、が近いかも。

また、
「それなりに円満家庭なのに不倫したがる女の人」には、まだ会ったことがないのでなんとも言えない。



めひかりの夫に関しては、
するにしても変な相手は選ばないと思ってる…の…