我の強い息子とお散歩②
息子は赤ちゃん期の頃から、手を繋ぐのを嫌がる子だった。
体を押さえられるのと 同じ感覚なのかも知れない。
ベビーカーなし、
歩きと抱っこ紐併用でのお散歩は
いつも息子を追いかけ回していた。
手を繋いでくれないからね。
「おててをぎゅっ」て言って手を握ると
無言で振り払われる。
めちゃくちゃ切ない。
2歳過ぎくらいからは、いくらか繋いでくれるようになったけど、
それまではひたすら息子を追いかけて、
危なくなる前に抱きとめていた。
でも車道に出たがったり、
よそ様の敷地に入りたがったり、
よそ様のインターホンを押したがったり
およそ叶えてあげられない要求をする。
遮ったり、望んだように動いてあげないと
路上に転がって泣く。
「3、2、1 ロケット発射!どーん!」
と抱き上げて揺らして移動してみたり、色々やってみたが
誤魔化せたのは初めだけで、すぐに通用しなくなった。手強い。
そんな感じで、散歩をすれば半分は転がって泣いてる時間だった。
あっという間に砂だらけの埃だらけ。
ダメ母は、早々に諦めて
地べたに転がる息子の動画を撮ったりしていた。
画面越しだと焦りやイライラより
面白さが込み上げてくる不思議。