ダメ母だけどがんばりたい

ダメ人間からダメ母になった主(めひかり)が子育てをがんばりたい話

遺伝の恐怖

私の嫌いなところは、私の父と似ている。

父と似ているところが大嫌いなのだ。



父は酷い気分屋だった。
機嫌良さそうにしていると思ったら、
ほんの、ほんのちょっとしたことで声を荒らげて怒り出す。

同じ事でも、怒る時とそうじゃない時があり、一貫しない。

私が聞き分けのないやんちゃ者だったのもあるが、パカパカ頭も叩かれた。

頭叩かれると、ほんとに目の前が暗くなってチカチカするよね。


語気を強めて怒鳴る、叩く。
この父の怒り方。
小学生の時に、自分の怒り方と同じだと気づいた。

怒る時はこうするものだと思ってた。
でもお母さんはそうじゃないし、
他の友達だってそうじゃない。

大嫌いな父の怒り方と同じだった。
今でも男の人の怒鳴り声を聞くと、
体が竦んで上からの衝撃に備えて目を細めているくらい嫌いなのに。



大人になって世界が開けて、
やがて父は発達障害があるんじゃないかと密かに思うようになった。

そんな時にまた気づいた。
認知症が進んで怒りっぽくなった祖母が、
父にそっくりだったのだ。


父の母親である祖母が、父に似ている。
絶望した。

自分の発達障害を疑って心療内科を受診した。
他に思う所もあったから。


結果は、おそらく違うだろうと。
(もう8、9年ほど前なので、今やり直したらまた変わるのかもしれないが)



少しホッとした。
だから子どもを産むのも躊躇わなかった。
でも、もうすぐ2歳半の息子は、他の子に比べてかなり乱暴だ。


個性だと思って、長い目で見守りたい。
きるだけ私以外の人の手も借りて、
私以外からの影響をよく受けるように注意している。
私だけで育てると、私に似てしまうから。



でも、それでも
遺伝がとてもとても怖い。

どうか夫に似た、穏やかな、優しい子に。
私のようなダメな母親には似ないで。

どんな子でも、私は息子の味方でいる。
でも、私のような思いはさせたくない。


遺伝でなく、環境によるものだと思っているが、
祖母に会うと、父に会うと、怖くてたまらなくなる。

ダメ母のダメなところ

ダメ母がダメなところはたくさんあるが、

しみじみダメだと思ってるのはコミュ障さ。




当たり障りなく人付き合いはできるが、
友達にはなれない。

深い付き合いができない。

もともとそんななので、友達はゼロ。



また、めひかりは片田舎出身で、
結婚を機に夫の地元(都会)に引っ越した。

引っ越し先でもママ友づくり・友達づくりを積極的にしてこなかった。

子どもの遊び場で居合わせたママさん達とは、
そもそもよその子を叩きそうな息子を止めるのに必死でろくに話せない。


私は友達いないのに慣れなてるからいいのだが、

決まったおともだちと遊ぶような経験を
息子にさせてあげられていない。

これは何かしら影響してくるだろうな…


まあ、叩く息子と嫌々遊ばせてもらうようなことがないから
それはそれでいいのかも知れないが…


すまない、息子よ…

我の強い息子とお散歩②

息子は赤ちゃん期の頃から、手を繋ぐのを嫌がる子だった。

体を押さえられるのと 同じ感覚なのかも知れない。

ベビーカーなし、
歩きと抱っこ紐併用でのお散歩は
いつも息子を追いかけ回していた。



手を繋いでくれないからね。

「おててをぎゅっ」て言って手を握ると
無言で振り払われる。

めちゃくちゃ切ない。

2歳過ぎくらいからは、いくらか繋いでくれるようになったけど、

それまではひたすら息子を追いかけて、
危なくなる前に抱きとめていた。



でも車道に出たがったり、
よそ様の敷地に入りたがったり、
よそ様のインターホンを押したがったり

およそ叶えてあげられない要求をする。

遮ったり、望んだように動いてあげないと
路上に転がって泣く。



「3、2、1 ロケット発射!どーん!」

と抱き上げて揺らして移動してみたり、色々やってみたが
誤魔化せたのは初めだけで、すぐに通用しなくなった。手強い。



そんな感じで、散歩をすれば半分は転がって泣いてる時間だった。

あっという間に砂だらけの埃だらけ。

ダメ母は、早々に諦めて
地べたに転がる息子の動画を撮ったりしていた。

画面越しだと焦りやイライラより
面白さが込み上げてくる不思議。

我の強い息子とお散歩①

息子はお散歩も大好きだった。


ベビーカーも大好きだから、安全な遊び場までベビーカーで行って

その中を歩かせていた。



他の子どもが遊んでいると寄っていく。

寄っていって、叩く。


おもちゃなんか持っていると必ず寄っていく。


母はもちろん止めるし、邪魔された息子はもちろん転がって大泣きする。




当たり前だよ君、なんで君がそんなに泣くんだよ。

叩いたらおともだちは痛くて泣くし、

おともだちのママも悲しいし、

なんなら私も泣きそうだよ。




彼は彼なりの理の中で生きていた。

しかし、彼の理は 世の中の理ではない。



息子はパワーで解決しようとしたがったが、

私も夫も、周りの誰も息子に手を上げたことはない。

夫と私の間に暴力もない。

叩くことはあっても、叩かれてはいない子だった。

それでも、手が出てしまう子どもはいるらしかった。

我の強い息子

息子は好奇心旺盛、体を動かすのが大好き。



よく支援センターにお世話になっていたが、

息子はじっとしていられないから

みんなで手遊びや 読み聞かせを聞く時は、

掴まえていなければいけなかった。




掴まえらると怒って泣く。


まともに手遊びなんかできた試しがない。




一番困ったのが、興味を持ったおもちゃをぶんどろうとすること。


誰かが遊んでいれば、ぶんどる。

母に止められれば、泣く。




成長というのはすごいもので、

おもちゃをぶんどる が、

相手を叩いてぶんどる になり、

近づいた子どもはとにかく叩く になった。



私は常に息子に張り付いて、

手が出そうになると止めた。
時々止めきれなかった。


「やったりやられたりはお互い様、
そうやって学んでいく」

と色んな人が言ってくれたけど、

息子はいつも「やる側」。
息子に「やる」子には会えなかった。




いつも「やる側」の子、いつも「やられる側」の子がいる。


「やられる側」の子には「お互い様」なんてないのに、


何度も泣かされるのはあんまりだよね。




一番酷かった時、支援センターには行けなくなった。




利用者が少ない場所や時を狙って出かけて、

なんとなくやり過ごして、


とにかく叩く から、

おもちゃを取られると思うと叩く へ

少しだけ落ち着いた。

子育てに辛さを感じるようになった話

それまでも辛い時、イライラする時はあった。


しかし、めひかりは周りの人にめちゃくちゃ恵まれている。


理解のある夫、
めちゃくちゃ理解のある義家族、
いざとなったら助けを求められる実家。


ダメ母なりに、なんとか育児をしてこれた。





まあ、それまでは「赤ちゃんのお世話」だったのだ。


「こどもの相手」になると、これがしんどかった。




めひかりのこども(以降 息子)は、
気難しいらしかった。



表情豊かで笑顔が多く、人懐っこい、
大人ウケするような愛嬌のあるこどもなのだが、


気に入らないこと・やりたいことができないと
酷く酷く泣いた。



1歳2ヶ月の頃には、
気に入らないと所構わず地べたにひっくり返って泣いた。


思い切り仰け反るので
危なくて抱っこしていられない。


体に触っても、声をかけても余計に泣いた。



何度か、いきなり仰け反った時に

床などに頭を打ってしまったこともある。


腕から取り落とすわけではないが、

上体を投げ出すので頭が床にまで届くのだ。


自分で打ち付けて、更に泣く。

わがまますぎて笑ってしまった。

こどもの話④ ※1歳くらいまでの成長の話

子はすくすく成長し、健診も問題なく通過して言った。


小さめだったから、
「ミルクも併用して体重増やしてね!」
とさえ言われていたのだが

母乳だけで 若干おデブ気味に 重くなっていった。



こどもは、

丸々とぽっちゃり
⇒寝返りしはじめ
⇒スリムボディ
⇒徐々に丸々とぽっちゃり へ
⇒ハイハイ しはじめ
⇒スリムボディ

…と、ふくよか⇒行動が増えると痩せる
を繰り返した。


今でも、背丈が伸びる前にはぽっちゃりになる。

丸くなったなーと思ったら背が伸びる感じ。

背が伸びると、なんとなく痩せてくる。


成長するにもエネルギーが必要だもんね。


足が一番ムチムチだったから、おむつのサイズが行ったり来たりしてた。


体は大きい方、発達はだいたい目安におさまるような成長をした。